マイプロアワード2025
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アットマーク国際高等学校 / 明蓬館高等学校

📢 お知らせ

2025マイプロアワード 審査結果および賞のお知らせ

エントリーいただきましたマイプロアワードは210点を超える多数の応募をいただきました。今年も力作揃いで審査も難航を極めましたが、最終的に最優秀賞各部門3作品、優秀賞各部門3作品、審査員特別賞2作品に決定いたしました。入賞されたみなさま、誠におめでとうございます。

今年度も皆様のご協力のもと無事開催できましたこと、深く感謝申し上げます。次年度もどうぞよろしくお願いいたします。

💡課題解決型
🏆 最優秀賞課題解決型

飲食店(カフェ)探検隊2!!!!

「理想のカフェ店員」をテーマに、将来カフェスタッフとして働くことを目指して2年越しで取り組まれた、進路直結型の探究活動。スターバックスやドトールなど計9店舗への「潜入調査」で店員の動きや雰囲気を分析し、コーヒーの種類・淹れ方・焙煎の基礎を学習した上で、校内に「KIMURA CAFE」を自ら2回出店。Canvaでロゴ・チラシ・メニューを自作し、来店者アンケートを「安らぎの要素」として分析するなど、調査・学習・実践・評価・改善というPDCAを見事に体系化している。自らの長所(丁寧な接客)と課題(声量・対応力)を客観的に把握し、憧れの店舗へ実習依頼の一歩を踏み出した点は、キャリア形成と結び付いた探究活動の理想的なかたち。

審査員講評 — 齋藤先生

調査と、実践が重層的で丁寧で、自分のキャリア形成と絡めて長期間取り組んでいるところが素晴らしい。店員さんの動きを観察することで、実際に働く時の様子をイメージできる。そしてカフェのコーヒーメニューの説明は、文化&伝統についても理解できる内容である。

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◎ 優秀賞課題解決型

写真が上手くなるには

「写真を上手く撮るには何が必要か」をテーマに、構図・光・露出・レンズ特性・現像処理まで幅広く試行錯誤を重ね、自分の撮影技術の変化を記録していった探究活動。カメラの専門用語を一つひとつ噛み砕いて解説し、作例と比較写真を多数添えることで、読者にも学びが開かれたマニュアル本仕上がりとなっている。量の多さが単なる羅列に終わらず、段階的な上達が実感できる構成になっているのが特筆点で、「見る→学ぶ→撮る→振り返る」の循環が自然に継続されたことの価値は大きい。趣味から探究へ、そして表現活動へとつながる道筋を示した、自走する学びの好例。

審査員講評 — 齋藤先生

圧倒的なボリューム。旺盛な探究心である。撮影のテクニックが、段々と上達しているうえ、細かいところも調べて、丁寧にまとめている。難しい用語も、読者がわかるように丁寧に説明している。完成度が写真撮影のマニュアル本のレベルである。

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★ 審査員特別賞課題解決型

就職先が決まるまで

「自分の就職活動そのもの」をテーマに捉え、自己分析・企業研究・面接準備・実習・内定に至るまでの過程を、心の動きとともに等身大で綴った記録型の探究活動。失敗や不安、揺らぎも包み隠さず書き残すことで、就職活動というプロセスが「自己と社会をつなぎ直す学び」であることを鮮やかに描き出している。後輩にとっての実践的なマニュアルであると同時に、自己理解を深めるリフレクションの教材ともなる内容で、進路指導の現場にとっても貴重な一次資料。自分のキャリアを自分で言葉にできる力は、探究的な学びが目指す核心のひとつ。

審査員講評 — 齋藤先生

リアルな就職活動の記録としてとても貴重なレポートである。自分自身をしっかり見つめて課題を解決していく姿は、後輩たちの良い見本となるだろう。レポート作成と共に、自己を見つめ直す過程を思うと、審査員一同、涙が出るほどの感銘を受けた。

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🎨創造型
🏆 最優秀賞創造型

練り切り作り

代表的な和菓子「練り切り」をテーマに、その歴史と制作工程を調べた上で、実際に四季折々の意匠を自らの手で再現していった食文化探究。白餡・求肥・食紅・道具の扱い方まで細部にこだわり、写真と解説で工程を丁寧に記録。伝統的な意匠の背景にある日本人の自然観や季節感に触れ、作ることで初めて見えてくる文化の奥行きを表現。「食べる側」から「作る側」へと視点を移すことで、伝統を担い受け継ぐ意義にも思いを巡らせており、体験を通じて伝統文化を学ぶというアプローチの価値を強く感じさせる意欲作。

審査員講評 — 梅津先生

代表的な和菓子でもある練り切り。食べる事はあってもその制作過程を知る人は少ないでしょう。それに興味を持ち、徹底的に再現して行く様には、目を見張りました。伝統を大事にする心も合わせて評価の対象となりました。

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◎ 優秀賞創造型

スクリーン7 G-0

中学時代の後輩から舞い込んだ吹奏楽部ポスター制作の依頼という、降ってきた偶然をテーマに引き受けた創作ドキュメンタリー。〆切や仕様の曖昧さに戸惑いながらも、レイアウト初挑戦の試行錯誤や「自分の計画性の無さ」への気づきまで包み隠さず綴り、達成感へと至る道のりを等身大で描き切っている。発表の体裁を「映画」に見立て、原作・キャスト・スタッフを自ら配役したエンドロール風の構成は、創造型らしい遊び心と編集力の結晶。タイトル「スクリーン7 G-0」という洒落まで含めて、作品づくりと発表設計を一体で構想した独創性は、受け身ではなく能動的に表現を引き受けた成長の記録として高く評価できる。

審査員講評 — 梅津先生

美大を目指す本人が、依頼された作品を通して自身の人間的な成長と合わせて、自分を見つめて行く姿勢、またその作品の完成度の高さ。そしてマイプロとしての発表作品の体裁の斬新さも、合わせて素晴らしかったです。

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🔍知的発見型
🏆 最優秀賞知的発見型

そして誰もいなくなったオマージュリスト

アガサ・クリスティの名作『そして誰もいなくなった』のオマージュ作品群をテーマに、長編15冊・短編集2冊を自ら選定し、その設定と構造を精緻に読み解いた文学探究。各作品の「舞台設定」「登場人物」「犯人の動機」「フェアプレイの度合い」を比較軸として整理し、原典の骨格がどう受け継がれ、どう変奏されているかを自分の言葉で再構成。読書量・分析力・文章力が三位一体となった知的営為は高校生離れしたもので、文学研究への萌芽を感じさせる作品。「好きを深掘りする」ことが立派な学問の入口になることを体現している。

審査員講評 — 上田先生

アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』のオマージュを自ら厳選し、長編15冊、短編集2冊の設定と構造を精緻に分析。物語の骨格を掴み、自分の言葉で再構成する力量は圧巻である。大胆かつ知的な課題設定と群を抜く筆力を高く評価したい。

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◎ 優秀賞知的発見型

アリの生態研究〜全滅まで〜

「身近にいながら実態の知られていないアリの社会性と生命力に迫る」ことをテーマに、トビイロシワアリ・アミメアリ・ヒメアリ・クロヤマアリの4種を採取・飼育・観察した、56ページに及ぶ生物基礎の本格レポート。市販容器に加え、粘土と石膏で自作した「石膏巣」、ヒメアリの脱走を防ぐためのベビーパウダーやオリーブオイルなど、種ごとの特性に合わせた飼育環境の作り込みに丹念な工夫が光る。働きアリ/女王アリの役割分担、フェロモン通信、種固有の「砂かけ」行動まで観察対象を広げ、最終的に全コロニーが全滅した結果からも目を背けず、「食卵」「通気性の不足」など原因を科学的に推論。失敗を次の問いへ変換した探究姿勢は、生物基礎の到達点として極めて高い水準。

審査員講評 — 上田先生

アリへのまっすぐな愛情と、「全滅」という結果から目を逸らさずに学ぼうとする姿勢に、胸を打たれた。初めての飼育は試行錯誤の末に失敗し、心が折れた時間もあったはずだ。それでも立て直し、汗と涙の経験を言葉にした。このマイプロは、結果以上に「向き合い方」が光る探究である。

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★ 審査員特別賞知的発見型

高校数学から見る群論の面白さ

大学以降で学ぶ抽象代数学の一分野「群論」を、高校数学の視点から捉え直した挑戦的な数学探究。歴史的背景(ガロアの生涯と功績)から対称性・置換群・部分群の構造を図や自作模型を交えて可視化。難解な内容をAIに頼らず、自分の手と頭で思考し続けた誠実さが随所に感じられる。「好きな数学をもっと深く知りたい」という素朴な問いが、高校生の枠を超えた学術的な探究にまで昇華しており、知的好奇心が学問に接続する過程そのものが教材となる作品。進路の先にある学びを先取りする姿勢が頼もしい。

審査員講評 — 上田先生

群論という抽象概念を高校数学の視点から捉え直し、歴史や模型制作を通してそのロマンを自分の言葉で編み上げた骨太の探究である。AIに頼らず思考を貫いた誠実さと、「好き」を再確認した過程を高く評価したい。

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📚教科賞
国語科(言語文化)教科賞

見る、知る、学ぶ。桜と文学・桜と古典芸能

日本人にとって特別な花である「桜」を切り口に、上代から現代に至る文学と古典芸能の変遷を横断的にたどった言語文化の探究活動。万葉集・古今和歌集・源氏物語・能狂言・歌舞伎・現代詩まで、多様なジャンルの中で桜がどう詠まれ演じられてきたかを丁寧に整理。日本人の美意識や無常観、心情の機微を浮かび上がらせている。文学作品と伝統芸能を並列ではなく「結びつける」視点を持ち込んだことが最大の強みで、文化的コンテクストに根差した重層的な読解力と構成力を示している。国語科の核心に触れる骨太な作品。

審査員講評 — 国語科

「桜」を題材に、上代から現代に至る文学・芸能の変遷を横断的に捉え、日本の言語文化の特質を深く考察しています。また、伝統芸能と文学を結びつけ、日本人の美意識や無常観、心情の機微を多角的に探究しているところもすばらしいです。国語科絶賛の作品で、賞を取るにふさわしい作品です。

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数学科(数学Ⅰ)教科賞

三角関数を和算の角度から調べて実際に試行してみた

江戸時代に独自の発展を遂げた「和算」の視点から三角関数を捉え直した、歴史と数学を横断する探究活動。『塵劫記』に掲載された測量問題に取り組み、実際に道具を自作して屋外で検証する過程を通して、和算と西洋数学それぞれの強みと発想の違いを浮き彫りにしている。表・図・実測値を用いた明快な説明は読み手にもすっと入ってくる丁寧さで、数学の専門性と実学としての面白さを両立。先人の知恵に手を動かして触れることで、数学への見方そのものを更新している点が白眉。

審査員講評 — 数学科

江戸時代、鎖国政策により世界から閉ざされていた日本は、他の国とは違った独自の数学を発展させてきました。このマイプロでは三角関数を和算を使ってひも解いてくれました。調べるだけでなく、実際に道具を自作し和算で有名な「塵劫記」の問題を解き、和算と西洋数学の違いやメリットにも気づいています。測量の原理について読み手にも分かりやすく表や図を使ってまとめられており、数学の専門性を感じる作品です。

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地理科(地理)教科賞

Sky Mapping ― 空撮が切り開く新たな地理探究―

近年身近になりながらも実態が十分に知られていない「ドローン空撮」をテーマに、地理的思考法と法的規制の両面から丁寧に解きほぐした地理探究活動。撮影立ち会いの一次経験をベースに、産業・物流・観光・災害対応・測量と、多方面への活用可能性を具体例とともに検討し、空からの視点が都市・地域理解をどう変えるかを論じている。規制・倫理・技術の三つ巴を押さえた視野の広さが評価でき、テクノロジーと地理学が交差する現代的なテーマを高校生らしく地に足のついた筆致でまとめている。

審査員講評 — 地歴科

知名度は高いが実態は知られていないドローンについて撮影立ち会いの経験をもとに地理的思考や法的規制の観点から丁寧に解析を行っている。産業・物流・観光など多方面の視点からも調査しており、視野を広くもってまとめることができている。

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公民科(政治・経済)教科賞

物価高でも子ども食堂の食材と笑顔は絶やさない

身近な「子ども食堂」をテーマに、物価高騰という経済課題が運営現場にどう影響しているかを、実地データに基づいて分析した社会課題探究。代替食材の栄養素とコストを数値で比較し、安価でも栄養を損なわないメニュー設計を具体的に提案するなど、「解決策を描く」段階まで踏み込んでいる点が秀逸。社会貢献への意欲がエビデンスに裏打ちされており、公民科が目指す「現実の経済・社会を読み解き、判断し、行動する市民」の姿を体現している。

審査員講評 — 公民科

身近な「子ども食堂」をテーマに、物価高という経済課題について実際のデータを使用分析した作品です。代替食材の栄養素とコストを数値で比較して具体策を出した点や、社会貢献への意欲が素晴らしいです。

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理科(生物基礎)教科賞

アリの生態研究(〜全滅まで〜)

身近なアリの生態を詳細に調べ、粘土と石膏で自作した「石膏巣」での飼育を実践した意欲作。4種のアリを採取し、種ごとの特性に合わせた飼育環境を工夫。「全滅」という結果を単なる終わりにせず、原因をさまざまな視点から考察し、次の観察環境に反映していくという科学的な探究姿勢を貫いた。優秀賞とのダブル受賞作品。

審査員講評 — 理科

身近なアリの生態を詳細に調べ、飼育を自作の石膏巣などで実践した意欲作です。全滅という失敗を単なる終わりにせず、原因をさまざまな視点から考察し、次の観察環境に反映していくという、科学的な探究姿勢を貫いた点を高く評価します。

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外国語科(論理表現Ⅰ)教科賞

私の人生メモリー

これまでの人生の節目を写真と英文で振り返り、自分自身の成長を外国語としてまとめ直した自己表現型の探究活動。幼少期の出来事・部活・家族・友人との関わりなど、個人的で情感のあるエピソードを時制・語彙・構文を工夫しながら英語で記述することで、使える英語としての「語りの力」を獲得している。取り組みを通じて新たに学んだ表現や文法事項を丁寧に注記しており、「書きながら学ぶ」過程自体が可視化されているのも美点。

審査員講評 — 外国語科

ここまでの人生・成長記録を写真と共に英語でわかりやすくまとめられています。まとめていく中で新たに学んだ事項も丁寧に記載されており、2重の意味で成長のよく見える素敵なマイプロでした。

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保健体育科(体育)教科賞

変化球の投げ方について

野球の変化球をテーマに、カーブ・スライダー・フォークなどの握り・回転・軌道を文献やデータから分析し、最終的に自分で投げて検証する理論と実践を往復した保健体育の探究活動。映像で握り方を比較し表で論点を整理しつつ、「なぜその球種はこう曲がるのか」を運動学・物理の観点から腑に落ちていく展開が秀逸。調べ学習で終わらず技術習得にまで踏み込んだ姿勢は、スポーツを「やる」と「考える」の両輪で深めるよいモデルとなっている。

審査員講評 — 保健体育科

変化球を投げるために沢山の情報を集めながら分析を行い、最終的には自身で変化球を投げることに挑戦していました。調べる内容も考察もしており、調べる学習の種別ではあるが、調べるだけでは終わらずに技術取得に向けても取り組むことができていたため高評価でした。

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芸術科(美術Ⅰ)教科賞

空き瓶とガラスペイントでインテリア制作

家庭から出た空き瓶を素材に、ガラス絵の具で彩色を施しインテリア作品へと仕立て上げた、身近な再生素材を活かす美術探究活動。未知の画材であるガラス絵の具の発色・濃度・乾燥挙動を分析することから出発し、試作を重ねながら自分の色彩感覚とデザイン発想を育てていく過程がありありと記録されている。途中でインスピレーションが湧き、作品への熱量が上がっていく瞬間まで素直に綴られており、創作のリアルな呼吸が伝わる内容。素材への敬意・観察・試行錯誤・表現が一本につながった、芸術科らしい体験の厚みがある。

審査員講評 — 芸術科

おそらく初めて手にしたであろうガラス絵の具の色彩の分析から始まり、試行錯誤の過程も含めて丁寧にレポートが作成されている。また制作中にインスピレーションを得て作品への熱量を上げて作品に向き合っている姿がうかがえる内容は、芸術科のマイプロとして非常に好感が持てるものである。

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家庭科(家庭総合)教科賞

アメ

「のど飴」という日常的な商品への素朴な疑問から出発し、原材料・食品添加物・アレルギー表示・法規制にまで踏み込んでいる家庭総合の探究活動。調べて分からなかった点はメーカーに問い合わせ、それでも分からなかった点はさらに自分で調べるという「探究の往還」が実直に重ねられている。アレルギー表示が食品添加物に繋がっていることに気づいた瞬間は、身近な消費生活が社会制度へと接続される好例。

審査員講評 — 家庭科

のど飴についての素朴な疑問からまさかの食品添加物の話題に行くとは本人も驚いたかもしれません。アレルギー表示が食品添加物につながる、新たな発見ですね。調べる中で分からなかったことを会社に問い合わせてみるという経験も貴重なものでした。また、問い合わせなかった点について、さらに自分で調べることができたところもよい探究学習になっています。

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情報科(情報Ⅰ)教科賞

自作PCでAIと向き合ってみた

パーツ選定・組み立てから始まる自作PCの制作を土台として、生成AIとの対話や画像生成を通じ「情報をどう扱い活用するか」を実践的に考察した情報科の探究活動。ハードウェアの性能指標とAIの応答品質の関係、画質比較、プロンプトの工夫による出力変化など、情報処理・活用・評価の視点が明確に貫かれており、情報Iの学習内容を現実のツールで確かめる好モデルとなっている。AIを「使う」だけでなく、仕組みや限界を含めて「向き合う」姿勢に、これからの情報社会を生きる高校生像が見えてくる。

審査員講評 — 情報科

自分でPCを作成するだけでなく、画質の比較やAIと対話するところに高い教科との関連性を感じました。特に情報の処理や活用の視点が明確に書かれており、学習内容の理解が深まっていると感じました。

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審査委員長 市川力先生

📝 総評

審査委員長 市川力先生より

今年も面白いマイプロの数々に出会い、そうきたか!とニンマリした。それぞれ光るものがあり、アワードを決めるのはとても難しい中で、次の2つのことを心がけて選んだ。1つは、これまでマイプロにチャレンジした学び手たちがさらに質を高めてゆくための指針となるかどうか。もう1つは、これからマイプロにチャレンジしようとする学び手たちにやってみようという気持ちを与えるかどうかだった。

マイプロの「マイ」は「自分なりに」ということ。好きな何か、はまっている何か、得意にしている何かをすでに持っている場合は、マイプロを始めやすいだろう。しかし、そんなものなんてないという場合でも心配することはない。ある日、ふと気になったちょっとしたこと、悩んでいること、やらなきゃいけないけどやる気にならないこと、そんな課題が身のまわりにゴロゴロしているに違いない。とりあえずそこからスタートしてみればいい。

ノミネートされたマイプロは、今述べた2つの「自分なり」=強い好奇心に導かれた場合と仕方なく始めた場合のどちらかを素直に追いかけているところが魅力的なのだ。

「マイ」の方向性が決まればあとはそれを「プロジェクト」にするだけだ。プロジェクトとは自分が選んだテーマを掘り下げてゆくこと。調べてみて、試してみて、つくってみて自分なりの発見を表現する。このプロセスの歩み方がマイプロの質に直結している。失敗だらけだから、迷いっぱなしだからよくないのではない。むしろそんな試行錯誤のプロセスこそマイプロらしさだ。やらないで立ち止まるのではなく、とりあえずやってみてから考える。うまくいった、いかないに一喜一憂するのではなく、起こったことを冷静に見つめて、次にこうしたらもっと面白くなるのではと地道に泥くさく進んでゆく。この歩みをひたすら記録し、読み手の心を動かすような表現の仕方を工夫することがノミネートされ、アワードにつながる道と言えよう。

こうして生まれたマイプロは、「自分なり」のものでありながら、他者の気持ちを揺さぶり、世の中を生き生きさせ、よりよく変えてゆく何かとつながっている。マイプロという面白い営みに没頭するのが学校の授業なんてこんな素敵なことはない。

次のマイプロはもうスタートした。人生思い立ったらいつでもマイプロ。面白がる心だけ持っていざスタート!