明蓬館高等学校、横浜創英中学・高等学校と学校間連携協定を締結

本間朋弘(横浜創英中学・高等学校)校長と横浜創英グラウンドにて
明蓬館高等学校は、このたび横浜創英中学・高等学校と学校間連携協定を結びました。
この調印により、横浜創英中学・高等学校の生徒が明蓬館高校の科目を明蓬館高等学校で決められた教育課程で履修することができ、修得した単位を横浜創英高等学校の修得単位として認めることを可能としました。
科目履修生として、通信制における教育課程の特例を36単位を上限として、全日制定時制でも活用できる現行制度を活用するものです。
単位認定の前提として、明蓬館高校で決まられた対面の授業(スクーリング)を実施します。
両校の校長が学校間連携の制度を使えば、通信制の単位を全日制で36 単位まで取得可能となるものです。
明蓬館高校では、【 2021年度 経産省「未来の教室」実証事業 】で検証しました。
それ以前に、科目履修を申請してきた全日制高校在籍の生徒の履修を認めた例があります。
「未来人材の創り手」を育成するためには、同質性を排した選択的な科目や自ら問いを立てられる質の高い探究学習プログラムを充実させることが重要ですが、 一つの学校ではリソースの制約により、すべてを自前で行うには限界があります。
幸い、明蓬館高校には、単位取得の学校独自の要件として「マイプロ」があります。
マイプロとは、履修科目に一つ、何らかの調べ学習、探究学習、プロジェクト学習、創造的学習を指します。
一人から始まるイノベーションを起こすよう生徒たちを鼓舞しています。
学校・地域を越えて、越境的な探究学習を行える環境整備が必要であることはまったなしと言えるでしょう。
もちろん良いことばかりではありません。
われわれ明蓬館高校としても個別的対面の指導支援伴走が必要になり、スクーリングのタイミングも個別設定しなければならない可能性があり、教員のみならず指導員、支援員の力も借りなければなりません。
スクーリングの際には、教員や保護者の引率、同伴も必要になるでしょう。
マイプロをつくるためにオンラインでのコーチングを行い、創り出す過程や出された提出物の評価の一次評価において横浜創英高校にも関与いただく必要もあります。
便宜的なお手軽な単位取得ではない点が、明蓬館高校ならではの特徴です。
実例が強く求められながら、全日制高校と通信制高校のハイブリッドの運用は、1+1が3にならなければ意味がないとさえ考えます。
今回の創英高等学校の本間校長とのお話し合いでは、良いものを創っていくという点において満点の協定になったと思います。
明蓬館高等学校 理事長 日野公三