通信制高校の明蓬館高等学校に創設された「スペシャルニーズ・エデュケーションセンター(略称SNEC)」は、発達障害を持った生徒のための特別支援教育コースです。
SNEC(スペシャルニーズ・エデュケーションセンター)とは
発達障害の支援スキルを持った職員(支援員)と心理士(相談員)が常駐して教員と連携しながら《多職種連携》担任チームをつくっています。三位一体の体制のもと、発達に課題を持つ高校生が特別支援付きの普通科高校教育を受けることが可能です。
生徒それぞれの課題にチームで向き合い、個別教育支援計画・指導計画(IEP)を一緒に立てて行きます。
中学までのIEPや成育歴、支援歴などのヒストリーを引き継ぎ、保護者をリクエスターとして位置付けます。一緒に計画を立て、一緒に実行し、一緒に向き合っていく。
関係者一同が科学的理解のもと一枚岩になれるよう、SNEC内にアセスメント(心理・発達・知能検査)の実施体制を設けているのも大きな特徴です。
3つの特徴
特徴① 教員・支援員・相談員のチームで支援
教員のみならず、SNECの学習センターには支援員、相談員が常駐しており、協同してチームでサポートします。たとえ教員に話せないことがあっても、支援員や相談員に話すことができますし、気づき、聞き出してくれます。
チームが持つ多様な価値軸で、生徒たちを見守り、励まし、伸ばします。
明蓬館のサポートチーム体制
特徴② 個別教育支援・指導計画(IEP)
個別教育支援・指導計画の項目は、学習だけではなく、人との関わり方やコミュニケーション、生活スキル、進路(進学・就職・福祉就労など)など、自分らしく生きていくために必要な多方面にわたります。
保護者の皆さまへのサポートも、SNECが大切にしていることの一つです。
特徴③ 心理検査の実施
SNECでは、専門職員によるWISC-Ⅳ・V、WAIS-Ⅳ、K-ABCⅡなどの心理検査が受けられます。
検査実施を希望する場合は、相談員が生徒・保護者の方と面談をして、検査方法を相談しながら決めていきます。
検査実施後は、丁寧なフィードバックを行い、SNECでの高校生活のイメージを共有し、卒業後の進路をデザインする大事な情報になります。