STECは学習支援に加え、その生徒が必要とされる生活スキルや自立スキルを高校就学とともに計画的に取得できるよう、多彩な多職種連携チームにより支援と伴走を受けられる選択コースです。
STECとは
SNECの中でも障害者総合支援法に基づく福祉サービスの一つである自立訓練(生活訓練)を提供することができる施設が STEC(すてっく)です。
STECとは、スペシャルニーズ・トレーニング&エデュケーションセンターの略です。
自立訓練(生活訓練)は、生徒が自立した生活を送れるように、生活スキルや人との付き合い方など社会参加についてのトレーニングや相談、助言といった支援と伴走を提供するサービスです。
3つの特徴
特徴① ソーシャルワーカーや福祉サービスの利用
ソーシャルワーカーは、福祉制度や施設について詳しい知識を持っており、日常生活に困難を感じている人に対して専門的に相談や援助をおこないます。
例えば、役所の何課へ行けばいいのか、年金の申請タイミング、手帳の申請方法や持つことのメリット・デメリットなどネットで調べても分かりにくい手続きも助けを求める事が出来ます。
ソーシャルワーカーの存在や各福祉サービスを併用することで、生徒を日頃から観察し専門的知識を活かしてサポートします。
特徴② サービス管理責任者の居る職員体制
公費による障害福祉サービスとしての自立訓練(生活訓練)を得るために生徒は受給者証を持つことが条件になります。
高校就学をしながら、人生の中でももっとも感受性と吸収力が高く、さまざまな知識、スキル、経験を学ぶ貴重な高校期間だからこそ福祉サービスをはじめ社会的資源へのつながりを知るサービス管理責任者が生徒と保護者に係る意義は大きいと言えます。
特徴③ 就労感の育成、就労体験・職場見学
就職に向けて、自分の興味・関心や自分に合った分野を探したい生徒に対して、STECを運営する明蓬館高等学校サポート校の運営主体は、定評ある福祉事業です。
そのため、卒業後の就労移行支援事業や相談支援事業やグループホームなども運営しており、卒業後も離れず、支援と伴走を受けられます。
また、在学中にも運営主体の施設を利用して就労体験や職業訓練を行い、実際の職場を見学して、働くということについて考えることができます。またマイプロの作成を通して自分の興味・関心を広げたり、深掘りし、希少性の高いスキルに目覚めて取得することも夢ではありません。
こんな生徒が選択しています
明蓬館STEC愛知/くるくる高等教育部
生徒ミニインタビュー
明蓬館高校のサポート校である「明蓬館STEC愛知/くるくる高等教育部」で行った生徒ミニインタビューと保護者さんの声をご紹介します。
Q,なぜ明蓬館STEC愛知を選んだのですか?
- 人数の多いクラスの中で勉強することが苦手であり、まわりの音に敏感なので、少人数で集中して勉強したかったため。
- 自分自身が将来どんな仕事につきたいかが決められなかったので、3年間で見つけられるようにしたいと思ったため。
- 中学校の先生に自分に合っている学校があるとすすめてもらった。
Q,明蓬館STEC愛知に入って良かったことは何ですか?
- 自分のペースで単位の取得ができるためストレスが少ないと感じる。
- 美術の成果物でジグソーパズルを始めてから、学校に行くのが楽しくなった。はやく完成させたいという意欲が高まった。
- 近くの体育施設に行き、先生と一緒に卓球ができ、とても楽しかった。
- 公園散策や市役所見学、美術館などの校外学習が1ヶ月に一度くらいあって嬉しい。
保護者の声
- ネット授業をみて、レポート(確認テスト)という学習形態になじめず困っていた時に上手に導いてくれました。
- 本人の興味のあること、話したいことなどよく聞いていただけるので、本人が自分の気持ちや体調なども先生に話せるようになりました。親が知らないところは先生を通して理解できるようになりました。
- 運営母体の「くるくる」グループを介して職場体験をさせていただけるので仕事選びに役立っています。
- サポートが手厚い!!